蓮八滝
(三重県松阪市)

 
(2008年2月27日)

櫛田川水系の蓮(はちす)ダム奥香肌湖沿いにある八つの滝が蓮八滝です。

大台ヶ原に近接し近隣には宮の谷渓谷やら総落差212Mという個人的憧れの布引の滝、木梶三滝と名瀑が目白押し、

蓮八滝は公募でそれぞれの名称が決められたというように後付け的な観光スポットのようです。

車で簡単に鑑賞できるはずなのですが、あいにくの曇天でしまいには吹雪の中の鑑賞でした。
 
アクセスは国道166号線に蓮ダムの案内標識から三重県道569号蓮峡線にて道なりに進んでいくと蓮ダムです。
 
ダム管理事務所前にイラストマップがありますのでそれを参考にしてください。
 
蓮ダムのHPもありますのでじっくり下調べをしてからの来訪をお薦めします。




 
一の滝:萌芽の滝                    二の滝:枯淡の滝

一の滝である萌芽(ほうが)の滝は総落差40Mはありそうです。

水量が多い時期ならばきっと痛快な瀑布を見せてくれそうです。

二の滝である枯淡の滝は水量が少ない落差20M程の滝です。

枯淡(こたん)という言葉の意味に通じる侘び寂びの世界観があるということでしょう。



 
三の滝:紅蓮の滝                 四の滝:胡蝶の滝

三の滝である紅蓮(こうれん)の滝は落差20M級の滝です。

細い流身が寂しげですが大雨の後などは得てして美瀑と化しそうな要素を秘めた岩肌が魅力的です。

四の滝である胡蝶の滝ですが蓮ダムのHPを帰宅してから閲覧して納得できました。

実際に生鑑賞するとどこからどこまでが胡蝶の滝なのかよくわからないので写真は滝壷付近です。



 
五の滝:屏風の滝                   六の滝:郷関の滝

五の滝である屏風の滝は岩肌に流れる流身が屏風のように見えるようです。

残念ながら水量が少なかったのが残念でなりませんでした、再訪が楽しみでもあります。

六の滝である郷関(きょうかん)の滝は落差10M弱の美しい直瀑です。

滝壷付近も自然のままでありやっと滝らしい滝に逢えたとさえ思えました。

ただ残念なことに鑑賞中に吹雪となり心ゆくまでの滝との語らいができませんでした。



 
七の滝:蓮の滝

七の滝である蓮の滝は個人的に蓮八滝の主瀑であると思えた美瀑です。

上段の岩肌を美しく分岐して流れ落ちる瀑布と下段の鮮やかな流れを見せる斜瀑の組み合わせが絶妙、

吹雪の中でも構わず鑑賞を試みましたが結果的にやっつけ仕事的な鑑賞になってしまった感がありました。

再訪は必至であろう名瀑です、滝は落差ではないということを実感させる芸術点の高い滝でしょう。

この蓮の滝のためにだけでも蓮八滝を訪れる価値はあるのではないかとさえ思えました。




八の滝:清瀬の滝

八の滝である清瀬の滝は蓮八滝の大トリをとるにふさわしい佳瀑です。

落差10M程で岩肌を鮮やかに分岐する瀑布が大変魅力的に思えました。

もはや吹雪で滝を直視するのも困難でしたが気合いで5分程頑張りました。




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